しおりを買って貰ってから数ヶ月、一日二冊のペースで本を読んでる。
純文学、芥川賞受賞作、チープな純愛、恋愛本と称したセックスに飢えた誰かの脳内官能小説、ぱらぱらと零された言葉を綺麗に丁寧に紡いだ詩集・・・とにかく何でも読んで何でも飲み込んでみてる。喉元を通るときひっかかるものもそりゃああるけれど、これらは間違いなくアタシの糧になっていると思う。食べて飲んで吐いて出してのサイクルの中で排出されない栄養。
しおりってのは不思議なもんだなあと初めて思った。このしおりを貰うまでは本から少し離れてしまっていたのに、貰ってからは本棚に入りきらない本がぐらんぐらんと部屋の隅で積み重なって揺れている(あ、ジェンガしたい)
ほんの少し見失って、例えばそうこんな時だから積み重なり揺れる本にジブンを重ねちゃったりしてさ、ああもうくっだんねって誰かに笑い飛ばして欲しいのに、そうされても傷付くくせに。
パソコンもカメラも全部放り出して、そこには何が残るんだろうとぼんやり思った。あの娘はどこを見てるのか、彼はどこが好きなのか。
気が付けば、一年経った。
何のために、何を達成するためにここまで這いつくばってるのかもう一度考えなきゃならない。